インド旅行記 #17【ハプニングは蜜の味?!】




ウダイプルに着いて、最初に泊まったゲストハウス。屋上からの眺めは悪く無いし、無料の朝ごはんも美味しかった。けど、部屋やお風呂場があまり綺麗ではなく、心が休まらなかったので新しい宿を探すことに。(2段ベッドの2段目に寝ていたんだけど、クーラーが目線の高さぐらいにあり、すごく近かった。そして、そのクーラーは長い間お掃除がされていないことが明白で、カビとホコリを常に吸っているようで気持ちよく呼吸ができなかった笑)




画面とにらめっこをしながら次の宿を吟味していると、理想の宿が見つかった。名前は「Hide-In Udaipur (ハイドイン ウダイプル)」ロケーション、スタッフの皆さん、居心地の全てがすっごく良かったので、またウダイプルを訪れる時はそこで時間を過ごしたい。(今まさに、昔泊まった宿をbooking.comで見ているけど、営業しているところもあれば、していない様子のところもある。お休みをしているだけなのか、それとも閉まっちゃったのか。思い出の場所がなくなってしまうのは悲しいなぁ、、、。どうかまた笑顔で再会できますように!)

レセプションのKitto(キト)。すっごく優しくて、色んなお話で盛り上がった。




・・・




前回の記事で触れた”香ばしい出会い”はこの宿で巻き起こる。




部屋に案内してもらうと、そこは6人部屋だった。日中だった為部屋には誰もいなく、荷物だけがベッドに無造作に置かれていた。視覚から遅れること数秒、わたしの嗅覚が奇妙な臭いを捉えた。その臭いの原因が何なのか分からず、窓を開けようとするもなかなか開かない。下のレセプションに戻る。



わたし:Do you guys ventilate the room often?(部屋の空気の入れ替えは定期的にやっていたりするかなぁ?)

Kitto:Yea, we do it when we clean up! (うん、お掃除の時にやってるよ!)

わたし:Ah, Okay. But… the room smells a little funny, actually. Ummm, I’m just gonna try to ventilate again then!(あ、そっか〜。でも、部屋が変な匂いするんだよねぇ〜。ん〜 とりあえず自分で換気してみるね!)

当たり障りのないように、部屋に充満する問題をほのめかすわたし。




再び部屋に戻り空気の入れ替えをしようと試みるも、やっぱり窓が固く、開けることができなかった。鼻の奥をレーザービームのようにビューーン!と突き抜ける、なんとも香ばしい香り。臭いが喉まで来ている気がする。(部屋の中でスパイスカレーやチャイを作ってもこの臭いをかき消すことはきっと難しい。)「なんなんだこれは!?」眉間にシワを寄せ、視覚と嗅覚を研ぎ澄ませて辺りを見渡す。




「あ…!! これだ、、、」




わたしの目の先には、8割ほど濡れたベージュのTシャツがベッドの骨組みに掛けられている。濡れている部分は脇や背中全体の部分。これはきっと、、、。いや、、、確実に汗をかいた後のTシャツだ。旅中はたくさん歩き回るから汗をかくのは当然だ。でも、どうして汗でグシャグシャのシャツをベッド脇にかけておくのだろうか。実は、あれは洗った後だったのだろうか。今考えても不明だ。ただ、明確なのはあのシャツが多大なる香害の原因だったこと。すぐさまレセプションに戻り、状況を説明する。




わたし:Ummm, so, I tried to ventilate, but I couldn’t. And, I’m so sorry, but I can’t sleep in the room smelling like that. If you smell it, you’ll know what I mean. (え〜っと、換気をしようと思ったけどできなかったの。そして、すごく申し訳ないんだけど、あの匂いだと部屋で過ごすことはできないなぁ、、、。臭いを実際に嗅いでみたら分かってもらえると思うんだぁ・・・!)

Kitto:Okay, let me check. (分かった、確認してみるね!)




一緒に階段を上がり、彼女が部屋のドアを開ける。




Kitto:Yup, that’s smelly. (うん、臭いね!)




“香ばしさ”を直に体験してもらい、彼女のご厚意でわたしは部屋を変えてもらえることになった。

移動させてもらった部屋。幸せ。

移動した部屋は4人部屋で、なんとも呼吸がしやすい空間だった。深く呼吸ができることがこんなにも幸せだったなんて…! ウダイプルに来て一番心が落ち着いた瞬間だったかもしれない。




これから宿を選ぶ上での座右の銘はきっとこれかもしれない。

耳は塞げても、鼻は塞げない。

Tasuku.




Tasuku.




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