インド旅行記 #16【途中の町、ウダイプル】




写真を見返しては思い出に浸るばかりで、インド旅行記が去年の8月26日付で止まってしまっていた。


11月になればインドへ行ってから2年が経ってしまう。こんなにも時が経っているのだから、スマホに眠るインドの写真たちはさぞ熟成していることだろう・・・!ということで、今年こそは!インド旅行記を書き終えたいと思いますっ!(ちょっと寂しい…)




・・・




インド旅第3の都市は、ホワイトシティーことウダイプル。湖が暮らしのすぐ側にあり、レイクシティーとも言われているみたい。

先に言うと、この町がすっごく好きだった。特別何かしたわけでもないけど、この町が気に入った。




計画なんてせずに、どこに行くかはその時になってから決めるのがわたしのスタイル。この世で一番苦手なことが「決断」のわたし。コーヒーがホットかアイスかで一生悩めるほど。




今思えば、そんな超絶優柔不断なわたしによく旅が出来たなぁ、と思う。




旅なんて、決断の連続。
どこに行くのか。いつ行くのか。どうやって行くのか。どこに泊まるのか。どこを曲がるのか。何を食べるのか。




こうやって文字にしているだけで、掌が汗ばんでくる。文字が画面から飛び出して、わたし顔にずんずん近づいてきて、「決めろ!決めろ!」と脅迫しているように見える。




そして、決断と同じくらい苦手なのが長時間のバス移動。第一にお尻と首が痛くなる。そして、「気分が悪くなったらどうしよう?」「お腹が痛くなったらどうしよう?」そんな不安が頭の中をグルグルする。




飛行機ならまだトイレがあるからいいけど、バスは途中の休憩所に着くまで待たなければいけない。心配性なわたしは「バス移動の際はなるべく近くて楽しそうな場所に行く。」そう決めている。頑張って5時間。それ以上かかるなら、必ず途中の街で休息をとる。




ピンクシティーこと、ジャイプール。この街が行きたいリストに入っていた。今回訪れたウダイプルはそのピンクシティーとのちょうど中間にあった。ウダイプルについては別名『ホワイトシティー』であるぐらいしか知らなかったけど、バスの長距離移動を避けるために、途中のこの町に寄ることにした。




町に着いたのは日が暮れた頃だった。バスを降りると、毎度のごとく、トゥクトゥクドライバーが客引きを始める。3都市目となると、値段交渉も段々と上手くなってくる。交渉を済ませ、ゲストハウスへ。




道中は相変わらずクラクションが飛び交い、ライトが眩しかった。着いた宿は決して綺麗ではなかったけど、無料の朝ご飯はそこそこ美味しかった。朝を迎え、外に出てみると、この町がこじんまりとしていることに気がついた。




カフェが数え切れないほどあり、カフェ大好き人間のわたしには天国のような場所。毎日が刺激だらけのインドで、心を休めるのにはすごくいい場所だった。

とあるカフェの猫ちゃん。美しい、、、(引っ掻きます)
「目で笑い、魂で繋がり、こころで笑顔を表しなさい」(意訳 / Tasuku.)

折り畳まれた紙が入ったボウルを差し出され、「1枚引いて」と言われた。こういう粋な計らいがとてつもなく好きだ。




朝はゆっくり起きて、行先なんて決めずにぶらぶら町を歩く。気になったカフェに入り、コーヒーやチャイを飲みながら旅の日記をつけたり、出会った人とおしゃべりをする。それだけですっごく幸せだった。




昔から観光地などにあまり魅力を感じないわたし。ガイドブックを見て気になったら、一応行って見る。でも、既にテレビや地球の歩き方で写真を見ているからか、これといった大きな感動がない。




名所に行ってみても、”観光地リスト”に淡々とチェックをつけているだけのような感覚になる。




世界の絶景100選!みたいな場所にも、あまり心を惹かれない。写真や動画はすっごく綺麗で、「わーー!」となる。行ったら行ったで、「すごい!綺麗!」となるのかもしれないけど、やっぱりどこか気が進まない。




それよりも、現地の方との交流や、旅人同士の出会い。たまたま通りかかって見つけた、ハッとする景色。そんな「偶然の出会い」に心を惹かれる。きっと「運命の贈り物」のような、突如として目の前に現れる時間が好きなんだと思う。




今こうして記憶を辿りながら書き起こしているけど、旅の中での万物との出会いは、「偶然のようで、きっと必然だったんだろうなぁ」なんて思ったりする。




運命が用意したのか、ただの偶然だったのかは未だに分からないけど、移動したゲストハウスでなんとも”香ばしい”出会いがあった。次の記事では、ゲストハウスでのハプニングや珍事件について触れたいと思う。あんなにストレスだと思っていた出来事が、時が経つことで貴重な思い出に変わっているのがまた面白い。




ではでは、次回をお楽しみに・・・!






Tasuku.

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